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共有トイレにおける殺菌効果を確認

共同研究先: 広島大学病院

試験結果

共有トイレにおけるCare222®の紫外線(波長222nm)の殺菌効果を評価するため、Care222®を照射したトイレと照射しなかったトイレを比較したところ、照射したトイレでは一日を通して、コロニー数が抑制されていることが実証されました。

■各採取地点でのコロニー数の比較

※ 便座、便座の操作パネル、トイレットペーパーホルダーの上部に対しては0.1%の有意水準が得られた。
※ 5日間のコロニー数の中央値を記載
※ 論文を元にウシオ電機にてコロニー数の比較グラフを作成

出典:Hiroki Kitagawa, et al. Pilot study on the decontamination efficacy of an installed 222-nm ultraviolet disinfection device (Care222™), with a motion sensor, in a shared bathroom. Photodiagnosis and Photodynamic Therapy, (2021). https://doi.org/10.1016/j.pdpdt.2021.102334

試験内容

モーションセンサーを備えたCare222®照射ユニットをトイレ個室の天井に設置し、波長222nm紫外線を照射したトイレAと照射しなかったトイレBにおいて、1日4回(9:00、12:00、15:00、18:00)、5か所(便座、便座の操作パネル、トイレットペーパーホルダーの上部、ドアノブ、床)でスタンプ試験を実施。表面に存在する微生物を5日間採取し、36℃で48時間培養した後のコロニー数を確認しました。

※ 1分間動きが検出されなかった場合に紫外線の照射が開始され、次の動きが検出されるまで継続される。
・トイレAとトイレBでの使用時間の有意差はなかった。
・両方のトイレでは、毎日10:30にモップがけと消毒剤を使用した手作業による清掃が実施された。

・試験環境(大学病院内の職員用トイレ)

単位:cm

実測照度
ドアノブ付近(照射距離 1.5 m) 0.006 mW/cm2
便座の操作パネル付近(照射距離 2.0 m) 0.003 mW/cm2

試験機関

共同研究先:広島大学病院 感染症科 大毛 宏喜教授らの研究グループ

用語解説

■コロニー

培養により可視化出来るまで増殖した細菌集落のこと