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空気媒介性ウイルスの感染力低減を確認

試験機関: イタリア・パドバ大学

試験結果

Care222®の紫外線(波長222nm)による空気媒介性ウイルスの感染力に対する影響を評価するため、鳥のヒナを用いた照射実験(9日間)を行ったところ、照射ありグループでは臨床徴候が極めて少なく、リアルRT-PCR検査の結果も全数陰性であり、照射なしグループと比較した結果、感染の低減が確認されました。

※結膜炎、鼻汁、ラ音、呼吸困難、死亡などのワクチン反応徴候
・閉鎖環境での動物モデル試験であり、実機、実使用空間での効果を保証するものではありません。

■臨床徴候とリアルRT-PCR検査結果

出典:Maria Tucciarone ,C ., et al. Evaluation of UVC Excimer Lamp (222 nm) Efficacy for Coronavirus Inactivation in an Animal Model. Viruses 2022, 14(9), 2038; https://doi.org/10.3390/v14092038

試験内容

鶏伝染性気管支炎用ワクチン(ウイルス源)をネプライザ―(D)で霧状にし、照射チャンバー(E)を通す際に波長222nm紫外線を照射する場合と照射しない場合に分け、ヒナを収容する箱(G)に40分間送り続けた。
その後、9日間にわたり、照射あり・なしのグループにおいて、ヒナの感染動態を臨床徴候とリアルRT-PCR検査により確認しました。

※1.5cm/sの速度で流れる気流に平均照射量13.6mJ/cm2の紫外線を照射

・設置図

(A)気流源 (B)Tジャンクション (C)フロート式流量計 (D)ネブライザー (E)照射チャンバー (F)波長222nmランプ (G)ヒナを収容する箱

試験機関

イタリア・パドバ大学

用語解説

■ラ音

気管や気管支に異常があると、胸部聴診の際に聴こえる異常な肺音のこと。ラッセル音の略

■ネプライザー

液体を細かい粒子(霧状)にする機器