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病院専用携帯電話に付着した細菌
に対する殺菌効果を確認

試験結果

医師が病院で使用している専用携帯電話に対してCare222®の紫外線(波長222nm)を照射したところ、コロニー数の低減が確認されました。

・実使用空間での結果ではありません。
・同論文にて医師が病院で使用する専用携帯電話の10%よりMRSA(Methicillin‐resistant Staphylococcus aureus )が確認されたと報告


■病院専用携帯電話に付着した細菌への殺菌効果

※積算照射量:9 mJ/cm2(照度0.1 mW/cm2で1.5分間の照射)
※病院専用携帯電話のフロントキーパッド、裏面に付着したコロニー数(各20台分)の総数を記載
※論文を元にウシオ電機にてコロニー数の比較グラフを作成


出典: Yuki Kaiki MD ,et al. Methicillin-resistant Staphylococcus aureuscontamination of hospital-use-only mobile phones and efficacy of 222-nm ultraviolet disinfection, American Journal of Infection Control (2021), https://doi.org/10.1016/j.ajic.2020.11.011

試験内容

医師が病院で使用している専用携帯電話40台に対してCare222®の紫外線による殺菌効果をスタンプ法により評価しました。

携帯電話の表面に付着した微生物を採取後、37℃で48時間培養して生じたコロニー数を確認しました。

試験機関

共同研究先:広島大学病院 感染症科 大毛 宏喜教授らの研究グループ

用語解説

■コロニー

培養により可視化出来るまで増殖した細菌集落のこと

■MRSA(Methicillin‐resistant Staphylococcus aureus)

細菌の一種。多くの薬剤に対し耐性を示し、医療機器を介しての接触や飛沫で容易に伝播する。

■スタンプ試験

検査したい物体の表面に直接スタンプし、付着した微生物を採取し培養後、微生物の数を数え汚染を確認する試験